北米ギター放浪記 ヒューストン 2 days 2014年7月3日〜4日 途中でレストエリア翻訳を挟みながらナビで4時間弱の距離を走っていると、徐々に車が増えてきて久々の渋滞にはまりました。左手に巨大な銅像が見えたと思ったら、その向こうには巨大な雨雲から雨が降っているのが見えるではないですか。日本もアメリカも空は繋がっているのにこうも見え方が違うのかと感動していたら、その雨の中に入ってしまいました。結局6時間近く掛けて夕方にはこの日お世話になる中高からの友人S氏の家の前まで来ました。ダウンタウンを抜けたあたりでいきなりiPhoneが警告音を鳴らすので、見ると鉄砲水の警告でした。高架の道を走っていたので鉄砲水そのものに襲われることはないはずですが、その音の大きさにびっくりしてもう少しでハンドルを取られるところでした。 本人は海外に単身赴任中で会えませんでしたが、私が着くのに合わせてカレーライスを作るように奥さんにお願いしてくれていたようで、家に入るなりいい匂いが。市販のルーを使ったオーソドックスな遠藤賢司風カレーライスでしたが、どんなカレー専門店よりも美味しかったのは言うまでもありません。 夜は、S氏の友人達が訪ねて来てリビングで即席ライブと相成りました。雨と渋滞という不慣れな状況での運転が堪えたのか、この日は翻訳をする気力もなく、会がお開きになった後はすぐに部屋に行きそのまますぐに眠りにつきました。 実は、翌日(7月4日)はニューオーリンズに向かう予定でした。特に誰かと約束しているわけでもなく、宿は現地で何とかするか車中泊でもいいぐらいの軽い気持ちだったのですが、独立記念日にニューオーリンズに行っても宿は取れないだろうし車中泊は危険すぎると言われ、あっさりと断念したのでした。そもそも既に納期を過ぎた翻訳がまだ残っています。そこで、ヒューストン2日目はS氏宅にこもってひたすら翻訳に没頭したのでした。日暮れ前にやっと仕上がり送信したところ、案の定、間に合わなかった分は既に他の人に回したので、翻訳料も相応に下げさせてもらうとの返事が来ました。自業自得です。そして、この日を境に私は一切翻訳をしなくなったのでした。 夕方はまだ道が混乱している可能性があるので、深夜過ぎにS氏宅を出発して次の目的地であるアーカンソー州ベントンを目指したのでした。 *文中に登場する人物は、本人の確認が取れるまではイニシャル表記にしてあります。 |
目 次 |
はじめに
|